【新唐人２０１５年１２月１０日付ニュース】
中国の江西（こうせい）省九江（きゅうこう）市の武寧（ぶねい）県で、数千人の民衆が現地で開かれた体育宝くじイベントを、詐欺だとし抗議しました。抗議者の多くは警察に殴られ、逮捕されました。
地元政府主催の宝くじイベントは、１１月２８日から始まりました。３０日の午後、イベントの現場で、ある男性が３０万元（約５７２万円）の大賞に当ったと言いふらし、それを聞いてたくさんの人が宝くじ売り場に殺到しました。締切日の１２月２日、２つの３０万元の大賞がまだ残っているのを見て、残りの宝くじを買い占めようとする人がいましたが断られ、民衆が反発しました。
武寧県の民衆 陳さん
「この宝くじは詐欺です。当時の広告によると、３０万元賞が３個、１万元賞が３０個でしたが、宝くじがあと１箱になるまで、１万元賞が当たったのはわずかです。３０万元賞も一つしかでていないです。ある人が残りの宝くじを全部買おうとしましたが、拒否されました。それで人々は怪しいと感じました」
１２月２日の午後、数千人がイベントの現場で抗議し、現場の施設などを壊したところ、警察に弾圧されました。その夜、地元ホテルに北京の高官が泊まっていると聞き、抗議者らは請願するためにそこに向かいましたが、数百人の警察官に制止され、多くの人が怪我をしました。
武寧県の民衆 朱さん
「状況は本当に厳しいです。特殊警察もきました。暴動鎮圧車両も出ていました。多くの人が宝くじを買いましたが 、当たったのはすべて少額の賞です。宝くじ１枚２元ですが、ほとんどの人は３枚買い、私は１枚を買いました。５元の賞金にしか当たりませんでした。客観的な報道はきっと封鎖されます。私もこの情報をネットに書き込みました。まだ検閲されていないです」
地元政府は今回の事件に対し、何の説明も行なっていません。当局に逮捕された抗議者やネット上に情報を流したネットユーザーらがテレビに強制的に出され、罪を認めさせられました。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2015/12/07/a1240122.html （中国語）
（翻訳/吉田 ナレーター/水田 映像編集/李）
